愛が溢れた御曹司は、再会したママと娘を一生かけて幸せにする
そんなことを考えながら大喜びをする凛を眺めていると、仕込みを終えた明子さんと文博さんが戻ってきた。
「あらあら、凛ってば朝から元気いっぱいね」
「うん、凛は元気だよ!」
明子さんに対して笑顔で答えた凛に、文博さんは「可愛いなぁ」と言いながら顔を綻ばせた。
「萌ちゃん、いつも朝ごはんの準備をしてくれてありがとうね」
「いいえ、これくらいやらせてください」
明子さんとキッチンに入り、ご飯やお味噌汁をよそう。
「ふみじい、早く座るよー」
「あぁ、わかったよ」
凛に手を引かれて文博さんは幸せそう。
言葉が話せるようになってから、凛はふたりのことをそれぞれ〝ふみじい〟〝あっこばあ〟と呼んでいる。
それがふたりにとってツボらしく、凛に呼ばれるたびに幸せそうな顔をしちゃっている。
「んー! ママが作る玉子焼きおいしいー。凛、大好き」
「本当? 嬉しいな、ありがとう」
四人で囲む食卓は賑やかで笑いが絶えない。こんな幸せな時間が永遠に続けばいいのに……と、いつも切に願ってしまっていた。
凛を保育園に預けた後は、お昼までの混む時間帯はお店の手伝いをして、午後から凛を迎えに行くまでは翻訳の仕事をしている。
あれほどのめり込んでいたミュージカル鑑賞は、こっちに来てからは一度も見に行けていない。でも不思議とどうしても見たい!とは思わなかった。
「あらあら、凛ってば朝から元気いっぱいね」
「うん、凛は元気だよ!」
明子さんに対して笑顔で答えた凛に、文博さんは「可愛いなぁ」と言いながら顔を綻ばせた。
「萌ちゃん、いつも朝ごはんの準備をしてくれてありがとうね」
「いいえ、これくらいやらせてください」
明子さんとキッチンに入り、ご飯やお味噌汁をよそう。
「ふみじい、早く座るよー」
「あぁ、わかったよ」
凛に手を引かれて文博さんは幸せそう。
言葉が話せるようになってから、凛はふたりのことをそれぞれ〝ふみじい〟〝あっこばあ〟と呼んでいる。
それがふたりにとってツボらしく、凛に呼ばれるたびに幸せそうな顔をしちゃっている。
「んー! ママが作る玉子焼きおいしいー。凛、大好き」
「本当? 嬉しいな、ありがとう」
四人で囲む食卓は賑やかで笑いが絶えない。こんな幸せな時間が永遠に続けばいいのに……と、いつも切に願ってしまっていた。
凛を保育園に預けた後は、お昼までの混む時間帯はお店の手伝いをして、午後から凛を迎えに行くまでは翻訳の仕事をしている。
あれほどのめり込んでいたミュージカル鑑賞は、こっちに来てからは一度も見に行けていない。でも不思議とどうしても見たい!とは思わなかった。