私の人生を変えてくれた人 3 後編

「別に何もない」

「…………そっか
 話したくなったらいつでも話してね」

そう言って笑った

先生に雄斗のことで泣いてたなんて絶対に言えないから良かった

「先生…?
 いつ退院できる?」

「それは……怪我の方で?」

「当たり前じゃん」

「怪我だけなら……あと2週間くらいかな」

「そっか」

「ねぇ……本当に治療しないの?」

「………………先生、今日私の学校体育祭だったんだ」

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