私の人生を変えてくれた人 3 後編
しばらくして高橋先生は戻ってきた
「高橋先生……どうでした…?」
「………………あちらで話しましょう」
高橋先生に案内されたところは普段、家族に病状を説明するときに使う部屋だった
その部屋に行き、椅子に座った
「早速ですが…………香音ちゃんの体に何か異常があるようには見えませんでした」
「そうですか……」
「はい
多分、ストレスが原因で一時的に記憶が失われているものだと思います」