私の人生を変えてくれた人 3 後編
「雄斗……会えて良かった」
「俺も……」
雄斗は私を抱きしめてくれた
「香音、気をつけてな
向こうに行っても……元気でな」
「うん…
雄斗も元気でね」
「あぁ……」
そして雄斗は私を離した
「香音……後ろ向いて?」
「ん?
こう?」
「うん
それで目を瞑って?」
「えー、何でー?」
「何でも!
目を瞑ってほしいの!
少しでいいから」
「分かったよ」
そして私は目を瞑った
首に何かが当たる感触………
雄斗……何やってるの…?
「雄斗?
まだ?」
「んーと………あっ、できた!
目、開けていいよ?」