私の人生を変えてくれた人 3 後編

辛いよな……
まだ……高校卒業したばかりだもんな……

俺は幸輝の肩に手をおいた

ビクッ

その瞬間、幸輝は体を起こそうとした

「泣き顔、見られたくなかったらそのままでもいいぞ」

「下山先生………」

幸輝は声で俺だと分かったみたい

そして起こそうとしていた体を机に伏せた

「………………話、どうでした?」

「…………聞きたいか…?」

「………やっぱり聞きたいです
 男の子に会ったら………自分を押さえないといけないって思ってたけど………下山先生なら………押さえなくてもいいですよね…?」

「いいよ……
 押さえる必要なんてない」

「…………教えてください……」

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