私の人生を変えてくれた人 3 後編

「…………………お前はそれでいいのかよ…?」

「……………いいよ
 死んじゃったら何も出来ないし………
 それなら………雄斗には幸せになってほしいからね…………」

「………………はぁ……
 全く………どこまでお前は優しいんだよ……
 そんな顔で言われても困るんだけど?」

「………………そんな顔って…?」

「それだよ……
 その泣きそうな………切なそうな顔だよ」

「……………そんな顔してる…?」

「してるしてる
 そんな顔されたら………俺は何も出来ないぞ?」

「ごめん………
 でも………雄斗は幸せになっていいんだからね…?」

「分かってるよ
 まぁそんな人がいたらな
 いないと思うけど」

「……………………意外とすぐ側にいたりするかもよ?」

「えー、いないよー!」

「そうかな…?
 探せば……きっといるよ」

「香音………」

そして香音の体が光出した

「……………ごめん
 もう時間だ……」

「香音………もう…お別れなのか…?」

「うん………でもまた会えるから………
 雄斗のこと……空の上からずっと見守ってるから………」

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