私の人生を変えてくれた人 3 後編

「関口先生は……悪くないと思いますよ」

「……彼女も同じこと言ってくれたよ…」

「って言うことは亡くなる前に気づけたってことですか?」

「一応…
 でも遅かった……その時にはもう……彼女の心はボロボロだった……
 張り付けた笑顔でいつもいて……腕には数々の傷……凄い苦しんでいたはずなのに、それに私は気づけなかった……」

「……………」

「気づいてからは彼女のことを気にかけてた
 放課後、話も聞いたりしてた
 それで亡くなる一週間くらい前かな…
 急に切るのをやめたいからカッターを預かってほしいって言われたんだ」

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