私の人生を変えてくれた人 3 後編
「……………それで…」
「私は良いことだと思ったから預かったよ
でも………逃げ場を失ったのかな……一週間後に亡くなった……」
「………………」
「あの日も放課後一緒にいたんだ……
いつもと変わらずに『先生、またね!』って言って別れたんだけど……数時間後………」
「そう……だった……んですね……」
「私はあの時何も気づけなかった……
何も気づけなかった自分を責めた
もう遅いのに………」
「関口先生……」
「あの時……本気で教師をやめようと思った
それが彼女を救えなかった自分なりの責任の取り方だと思ったから……彼女の保護者の方にも申し訳なかったし……」