超ポジティブな委員長の桂木くん (短)
「お母さん……今日、すごく嬉しそうだった。学校の事は、いつも何も言わないお母さんだけど……青春はどんな形でもいいからって、言うけど……。

でも本心では、私に学校生活を楽しんでもらいたいって、そう思ってるだろうなって。分かったから……」


今日のお母さん、すごく嬉しそうだった。

いつもニコニコしてるお母さんだけど、今日はもっと、ニコニコが全開だった。私の同級生が家にいるって事が、お母さんにとってすごく嬉しい事なんだなって……初めて知った。


「た、単純な理由かもしれないけど……勇気を出したいって、思ったの」


意を決して言った私。

だけど、肝心な桂木くんは――


「分かりました。では明日、八時にここで集合ですね」

「は?」

「迎えに来ますよ。下着のお詫びって事で」
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