超ポジティブな委員長の桂木くん (短)
「(違うっての!)」


寝れなかったのは、桂木くんが今朝、本当にウチに来るのか気になったからで……って、違うちがう。

今は、桂木くんの話!

「はぐらかさずに教えて」と言うと、桂木くんはしばらく黙っていた。だけど……少しずつ。ポツリポツリと話し始めた。


「僕、目安箱を設置したんですよ。学校の玄関の出入り口と、校長室の横に」

「目安箱?なんの?」

「学校に何か不満はないかっていう、そういう意見を聞こうと思って」

「その内容の目安箱を、よく校長室の横に置けたね」


さすが桂木くん、怖い物なさそうだもんね。

「最初は全く投書がなかったのですが」と、桂木くんは話を続ける。


「ある日、一枚の紙が入っていまして。そこに書かれていたんですよ」

「なんて?」
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