超ポジティブな委員長の桂木くん (短)
『うん!』

『そっか……』


自分の母親と違って、この子の母親は、わが子を大事に思っているんだなって分かって。自分と女の子の差に、俺は悲しくなった。だけど女の子は、そんな俺の僻(ひが)みさえも受け止め「大丈夫」と、再び頷く。


『私ね、変身出来るの!困ってる人を助ける事が出来る、お助けマンだよ!』

『お助けマン……?』

『そう!でも最近、一人じゃ大変だからさ。だから君も一緒にやらない?お助けマン!』

『ぼ、僕が……!?』


驚いて言うと、女の子が頷く。

そして――

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