超ポジティブな委員長の桂木くん (短)
「はぁ、すみません。生き返りました」

「どうして瀕死の状態に……?」

「一花さんが僕の事を知らないという事実にショックを隠せなくて……。危うく気を失うところでした」

「(まさかのショック死寸前!?)」


勝手に部屋に上がられて、ここを事件現場にされても困るんですけど!?

倒れるなら家の外で――と思い、なんとか早く帰るように促す。


「それで、委員長がどうして私の家に?」

「あぁ、そうでした。こちらのお品物をお届けに参りました」

「(急に宅配のピザ屋みたいな話し方になったな……)」


委員長の手にあったのは、大きな袋。その袋にたくさんのプリントが雑に重ねられ、ギュウギュウに詰め込まれていた。


「……ありがとう」
< 6 / 61 >

この作品をシェア

pagetop