真実の愛を見つけた婚約者(殿下)を尊敬致します。婚約破棄しましょう
新年の夜会では叔父上がセレスティーヌに贈ったドレスにわざと飲み物を掛けたと聞いて、喧嘩を売っているのか! と腹がたった。
セレスティーヌはサロモンとの婚約解消に巻き込んでしまったと温情をかけるが、甘いっ! と一喝した。
「エドワールお兄様、お願いします……」
私に縋りつき謝るセレスティーヌに叔父上までもセレスティーヌの味方になってしまった……
悪いのはサロモンであるのは確かだが、令嬢にももちろん罰は与えねばならん。
セレスティーヌは宰相の娘であり上位貴族の娘、第二王子の婚約者であった。バカにして良い相手ではない! 子爵令嬢如きを庇う必要などないっ!
子爵家取り潰しの上、国外追放が妥当だと思っていたのにな…父上も母上も納得はいってない様だった。
もしセレスティーヌがこの時点で叔父上と婚約をしていたらこんな甘いものでは済まさなかったのに…!
サロモンの見る目のなさには失望した。弟という事実が恥ずかしい…
その後叔父上がセレスティーヌと婚約をした。叔父上ならセレスティーヌを任せられる。