真実の愛を見つけた婚約者(殿下)を尊敬致します。婚約破棄しましょう
その後はなんとかアニエスを学園に入れるように裏で手を回し、バレない程度に資金援助をした。
学園に入ると私の身分がバレてしまい、畏れ多いと言って泣いていたがその姿がまた可愛くて、守ってあげたいと思った。
私には婚約者がいる為、人の目を避けての逢瀬となるがスリルがあって、恋を助長する事となった。
数ヶ月経ち、アニエスが婚約者に悪いから…と別れを告げてきた。
いや待て! 私は婚約者を愛していない。
愛しているのはアニエスなのだ。
告白すると嬉しいと言って泣いてくれた。
その後、私は婚約を破棄するとアニエスに誓った。十年も共に過ごした婚約者だと言うのに別れを告げる事に後悔はなかった。
……いや筈だった。