悪役令嬢は全力でグータラしたいのに、隣国皇太子が溺愛してくる。なぜ。
ミカはお茶会の準備をすると言って自室へ戻り、私とフレッドは出かける準備を始める。フレッドが普段使わない扉から移動しようとして声をかけた。
「フレッド、準備するのでしょう? そこの扉は開かないわよ」
「ここは皇族じゃないと開けられないように結界魔法をかけているんだ」
「そうなの? でもフレッドの部屋には行けないでしょう?」
「いや、ここから皇太子夫婦の寝室に繋がっていて、俺の部屋に行ける」
「そうだったの……って、はああああ!?」
それって、つまりこの部屋は。
「言ってなかったか? この部屋は皇太子妃が使う部屋だ」
そう言い残してフレッドはそそくさと私室へ戻っていった。私はただ金魚みたいに口をパクパクさせるしかなかった。
「フレッド、準備するのでしょう? そこの扉は開かないわよ」
「ここは皇族じゃないと開けられないように結界魔法をかけているんだ」
「そうなの? でもフレッドの部屋には行けないでしょう?」
「いや、ここから皇太子夫婦の寝室に繋がっていて、俺の部屋に行ける」
「そうだったの……って、はああああ!?」
それって、つまりこの部屋は。
「言ってなかったか? この部屋は皇太子妃が使う部屋だ」
そう言い残してフレッドはそそくさと私室へ戻っていった。私はただ金魚みたいに口をパクパクさせるしかなかった。