悪役令嬢は全力でグータラしたいのに、隣国皇太子が溺愛してくる。なぜ。
「もぉ〜、なんの用なのぉ?」
「聖女へレーナ様……いいえ、宮田さん。少し時間もらってもいいかな?」
「だから、あんたは何者なのよっ!!」
「……白木百合よ」
「その情報どこから仕入れたの!? ほんっと、ムカつくから!!」
やはり突然話しても信じてもらえないか。それなら、私と宮田さんしか知らない情報を伝えたらどうだろう?
「宮田さん。前世ではちゃんとお礼を言えなかったけど、あの店主さんのクレーム対応をしてくれてありがとう」
そう言って、前世ではできなかった感謝の気持ちを伝えて、頭を下げた。
「え……まさか、本当に先輩……?」
「この世界ではユーリエス・フランセルだけど」
醜く顔を歪めたへレーナは、神官たちを追い払うように部屋から出した。へレーナがなにも言わないので、私は「座ってもいいかしら?」と声をかけ対面のソファーに腰を下ろした。
「本当に先輩だとして、今さらなんの用なの!?」
「もしかしたら宮田さんが困ってないかと思ってきたの。まずはこの世界のことどれくらい知ってる?」
「知ってるわよ、『勇者の末裔』は漫画で読んでたし」
「そう、なら聖女へレーナの末路も?」
「だからなんなの? 邪神とか興味ないし。聖女って立場がおいしいから使ってるだけ」
「聖女へレーナ様……いいえ、宮田さん。少し時間もらってもいいかな?」
「だから、あんたは何者なのよっ!!」
「……白木百合よ」
「その情報どこから仕入れたの!? ほんっと、ムカつくから!!」
やはり突然話しても信じてもらえないか。それなら、私と宮田さんしか知らない情報を伝えたらどうだろう?
「宮田さん。前世ではちゃんとお礼を言えなかったけど、あの店主さんのクレーム対応をしてくれてありがとう」
そう言って、前世ではできなかった感謝の気持ちを伝えて、頭を下げた。
「え……まさか、本当に先輩……?」
「この世界ではユーリエス・フランセルだけど」
醜く顔を歪めたへレーナは、神官たちを追い払うように部屋から出した。へレーナがなにも言わないので、私は「座ってもいいかしら?」と声をかけ対面のソファーに腰を下ろした。
「本当に先輩だとして、今さらなんの用なの!?」
「もしかしたら宮田さんが困ってないかと思ってきたの。まずはこの世界のことどれくらい知ってる?」
「知ってるわよ、『勇者の末裔』は漫画で読んでたし」
「そう、なら聖女へレーナの末路も?」
「だからなんなの? 邪神とか興味ないし。聖女って立場がおいしいから使ってるだけ」