悪役令嬢は全力でグータラしたいのに、隣国皇太子が溺愛してくる。なぜ。
「ありがとうございます。それならコンラッド辺境伯に会いたいのです。お口添えいただけますか?」
「あら、そんなことでよろしいのですか? それならお安いご用です。これからコンラッド辺境伯のお屋敷へ向かうところでしたの」
「それは助かります。よろしくお願いいたします」

 幸運とも呼べる神の采配に感謝する。もしかしたら本当に神様がいて、この物語を正しい方向に修正しているのではないかとさえ思えた。それくらい奇跡的な再会だった。


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