悪役令嬢は全力でグータラしたいのに、隣国皇太子が溺愛してくる。なぜ。
「ぎゃああああぁぁぁあああ!!!!」
クリストファー殿下は、私に触れた瞬間、レッドカーペットの上をゴロゴロと転がっている。痛みに耐えている様子で、今度はへレーナに向かって怒鳴り始めた。
「おい、聖女! 私の呪いを解いたのではなかったのか!?」
「はあ!? そんなことできるわけないでしょ! ただ怪我を治しただけなのに、勘違いしたのはあんたじゃない!!」
「なんだと!? うがぁぁぁっ!!」
クリストファー殿下は痛みに耐えきれなくなったのか、床にうずくまり呻き声を上げている。
「ああー! 本当に使えない奴らばっか!! これじゃあ、全然先輩にざまあしてないじゃん!! もう、私がやった方が早いわ!!」
へレーナは湖のような瞳に憎悪の光を浮かべて私を睨みつけた。そして右腕を突き出して、黒い霧を私に向けて放つ。
これが闇の力……!!
そう思った瞬間、フレッドの逞しい背中が視界に飛び込んできた。純白の鞘から透明に輝く剣身を引き抜き、闇の力へ切りつける。
黒い霧はジュワッと音を立てて消えていった。
「な、なんで…… !? もしかして……聖剣!?」
クリストファー殿下は、私に触れた瞬間、レッドカーペットの上をゴロゴロと転がっている。痛みに耐えている様子で、今度はへレーナに向かって怒鳴り始めた。
「おい、聖女! 私の呪いを解いたのではなかったのか!?」
「はあ!? そんなことできるわけないでしょ! ただ怪我を治しただけなのに、勘違いしたのはあんたじゃない!!」
「なんだと!? うがぁぁぁっ!!」
クリストファー殿下は痛みに耐えきれなくなったのか、床にうずくまり呻き声を上げている。
「ああー! 本当に使えない奴らばっか!! これじゃあ、全然先輩にざまあしてないじゃん!! もう、私がやった方が早いわ!!」
へレーナは湖のような瞳に憎悪の光を浮かべて私を睨みつけた。そして右腕を突き出して、黒い霧を私に向けて放つ。
これが闇の力……!!
そう思った瞬間、フレッドの逞しい背中が視界に飛び込んできた。純白の鞘から透明に輝く剣身を引き抜き、闇の力へ切りつける。
黒い霧はジュワッと音を立てて消えていった。
「な、なんで…… !? もしかして……聖剣!?」