悪役令嬢は全力でグータラしたいのに、隣国皇太子が溺愛してくる。なぜ。
「……婚約式までには捕まえます」
「勝算があるというのだな?」
「それなら、皇族の影でもなんでも使ってユーリエスを捕まえなさい」
「もちろんです。なにがなんでも、ユーリを俺のものにしてきます。結婚式も最短で決めておいてください」
決意を固めた俺は、万事抜かりなく準備を進めるよう頼んだ。ユーリを永遠に俺のものにするには、これくらいしないと安心できない。
「アルフレッド。言っておくけれど、ユーリエスさんの気持ちを大切にできないようでは、認めませんよ」
「ユーリの攻略方法なら当てはあります。ただ、結婚式の前に子がいては建前上よろしくないでしょう?」
もちろん同意を得てからになるが、ユーリの身体も俺のものにして他の男に嫁げないようにしたい。公爵令嬢ともなれば、純潔を夫に捧げるのだと教育されているはずだ。それを逆手にとるつもりでいる。
……まあ、同意が得られればの話だが。ユーリが相手だと、俺の策が途端に通用しなくなるからどう転ぶかわからない。
「お前……そんな堂々と」
「アル、ちゃんと合意の上でなければ許しませんよ」
「もちろんです。いい加減、本気でユーリを落とします」
今までは護衛を続けながらだとか逃げ道がある状態だった。だが、すでに専属護衛は解任され、俺とユーリを縛り付けるものはなにもない。これは本気を出さないと、手に入れられない。
「ほお」
「まあ」
父上と母上も納得してくれたので、俺はユーリを手に入れるため最大の味方のもとへと向かった。
「勝算があるというのだな?」
「それなら、皇族の影でもなんでも使ってユーリエスを捕まえなさい」
「もちろんです。なにがなんでも、ユーリを俺のものにしてきます。結婚式も最短で決めておいてください」
決意を固めた俺は、万事抜かりなく準備を進めるよう頼んだ。ユーリを永遠に俺のものにするには、これくらいしないと安心できない。
「アルフレッド。言っておくけれど、ユーリエスさんの気持ちを大切にできないようでは、認めませんよ」
「ユーリの攻略方法なら当てはあります。ただ、結婚式の前に子がいては建前上よろしくないでしょう?」
もちろん同意を得てからになるが、ユーリの身体も俺のものにして他の男に嫁げないようにしたい。公爵令嬢ともなれば、純潔を夫に捧げるのだと教育されているはずだ。それを逆手にとるつもりでいる。
……まあ、同意が得られればの話だが。ユーリが相手だと、俺の策が途端に通用しなくなるからどう転ぶかわからない。
「お前……そんな堂々と」
「アル、ちゃんと合意の上でなければ許しませんよ」
「もちろんです。いい加減、本気でユーリを落とします」
今までは護衛を続けながらだとか逃げ道がある状態だった。だが、すでに専属護衛は解任され、俺とユーリを縛り付けるものはなにもない。これは本気を出さないと、手に入れられない。
「ほお」
「まあ」
父上と母上も納得してくれたので、俺はユーリを手に入れるため最大の味方のもとへと向かった。