悪役令嬢は全力でグータラしたいのに、隣国皇太子が溺愛してくる。なぜ。
28話 愛する幸せ
翌朝、私は大変なことになっていた。
まず喉が痛い。そして身体の節々が痛い。いつのまにか身体は清められていて、なぜか愛用の部屋着まで着ている。気持ち悪さはないけれど……そうなると、私を綺麗にしてくれたのは間違いなく彼しかいない。
「ユーリ、起きたのか」
「フレッド……あの、私……」
フレッドの顔を見たら、昨日のお昼前から明け方まで続いた情事が頭を掠めて、恥ずかしさで言葉が出てこない。
本当に迂闊だったと思うけど、騎士の体力を舐めていた。散々フレッドを煽り倒して、墓穴を掘ったとしか言いようがない。
「ごめん。俺が加減できなくて、ユーリに無茶させたから身体は清めておいた」
「うん……ありがとう」
「声も掠れてるな……ちょっと待って」
そう言うと、フレッドは小さなテーブルに置かれていた水差しからグラスに液体を注いで、私のところまで持ってきてくれた。
至れり尽くせりだ……と感激したのも束の間、グラスの飲み物をフレッドが口に含む。
「あ……」
すると、間抜けな声を上げた私に口移しで飲み物を飲ませてきた。
爽やかな果実水が流れ込んできて、私の喉を潤していく。当然それだけで終わらなくて、そのまま貪るように深い口づけまでされてしまった。
まず喉が痛い。そして身体の節々が痛い。いつのまにか身体は清められていて、なぜか愛用の部屋着まで着ている。気持ち悪さはないけれど……そうなると、私を綺麗にしてくれたのは間違いなく彼しかいない。
「ユーリ、起きたのか」
「フレッド……あの、私……」
フレッドの顔を見たら、昨日のお昼前から明け方まで続いた情事が頭を掠めて、恥ずかしさで言葉が出てこない。
本当に迂闊だったと思うけど、騎士の体力を舐めていた。散々フレッドを煽り倒して、墓穴を掘ったとしか言いようがない。
「ごめん。俺が加減できなくて、ユーリに無茶させたから身体は清めておいた」
「うん……ありがとう」
「声も掠れてるな……ちょっと待って」
そう言うと、フレッドは小さなテーブルに置かれていた水差しからグラスに液体を注いで、私のところまで持ってきてくれた。
至れり尽くせりだ……と感激したのも束の間、グラスの飲み物をフレッドが口に含む。
「あ……」
すると、間抜けな声を上げた私に口移しで飲み物を飲ませてきた。
爽やかな果実水が流れ込んできて、私の喉を潤していく。当然それだけで終わらなくて、そのまま貪るように深い口づけまでされてしまった。