悪役令嬢は全力でグータラしたいのに、隣国皇太子が溺愛してくる。なぜ。
「ミカエラ様、疲れましたか?」
「いえ、ただ(緊張のあまり)喉が渇いて……」
「これは失礼しました。飲み物を取ってきましょう。ここでお待ちいただけますか?」
「はい、ありがとうございます」
はあああああああ!!!! わたしだけに視線を向けてくれる時間が尊すぎてもう……!!
ダメだ、ここは天国なんだろうか。まるでお姫様のように大切にされて、宝物のように扱われて、もういつ死んでもいい……!!いや、死なないけど!!
なんてひとりツッコミしていたら、西方にあるマルクス王国の王太子から声をかけられた。
「貴女様はリンフォード帝国の妖精、ミカエラ皇女様ですね?」
「はい、左様でございます。マルクス王国の王太子レーヴェン殿下」
「ああ、私をご存じでいてくださったとは光栄でございます」
「いえ、周辺国の王侯貴族の皆様に失礼があっては申し訳ありませんので」
うわあ、面倒くさい人が来た〜!! この人あちこちで王女とか公爵令嬢に声かけてるって聞いたんだよね。国内で婚約者に酷い扱いをしたせいで誰も嫁いでこないから、必死なのかもしれないけど。
「いえ、ただ(緊張のあまり)喉が渇いて……」
「これは失礼しました。飲み物を取ってきましょう。ここでお待ちいただけますか?」
「はい、ありがとうございます」
はあああああああ!!!! わたしだけに視線を向けてくれる時間が尊すぎてもう……!!
ダメだ、ここは天国なんだろうか。まるでお姫様のように大切にされて、宝物のように扱われて、もういつ死んでもいい……!!いや、死なないけど!!
なんてひとりツッコミしていたら、西方にあるマルクス王国の王太子から声をかけられた。
「貴女様はリンフォード帝国の妖精、ミカエラ皇女様ですね?」
「はい、左様でございます。マルクス王国の王太子レーヴェン殿下」
「ああ、私をご存じでいてくださったとは光栄でございます」
「いえ、周辺国の王侯貴族の皆様に失礼があっては申し訳ありませんので」
うわあ、面倒くさい人が来た〜!! この人あちこちで王女とか公爵令嬢に声かけてるって聞いたんだよね。国内で婚約者に酷い扱いをしたせいで誰も嫁いでこないから、必死なのかもしれないけど。