悪役令嬢は全力でグータラしたいのに、隣国皇太子が溺愛してくる。なぜ。
大盛りカレーをペロリと平らげて満足した私は、まだまだダラの時間を過ごすため部屋に戻ろうとした。
「ユーリ様、少々お待ちください。お渡ししたいものがあります」
「渡したいもの? なに?」
「こちらです」
そう言ってフレッドが持ってきたのは、洗濯を終えた部屋着だった。
「あら、ありがとう」
「ダラの時間はお部屋には近づくなとおっしゃいましたので、今後は夕食の際にお渡ししてもよろしいですか?」
「もちろんよ。これくらいならすぐに片付くし」
洗濯物といっても、部屋着くらいしかないのでさほど多くはない。用は済んだはずなのにフレッドは頬を染めて恥ずかしそうに口篭っている。
「あの……それと、こちらも一緒に出されていたので、一応、洗っておきました……」
震える手で視線を逸らしつつ渡されたのは、こともあろうか私の総レースのパンツだった。一瞬固まったけれど、即座に奪い取り部屋着の間に突っ込む。
「ど、ど、どうしてこれが!?」
「部屋着と一緒に洗濯に出されていたのです。今までこのようなことはありませんでしたが、ユーリ様はダラの時間だから洗濯されるのもお嫌なのではと……あの、俺が洗ったのが気持ち悪ければ、もう一度洗い直してください」
「いえ……だ、大丈夫。ありがとう、部屋に戻るわ」
「ユーリ様、少々お待ちください。お渡ししたいものがあります」
「渡したいもの? なに?」
「こちらです」
そう言ってフレッドが持ってきたのは、洗濯を終えた部屋着だった。
「あら、ありがとう」
「ダラの時間はお部屋には近づくなとおっしゃいましたので、今後は夕食の際にお渡ししてもよろしいですか?」
「もちろんよ。これくらいならすぐに片付くし」
洗濯物といっても、部屋着くらいしかないのでさほど多くはない。用は済んだはずなのにフレッドは頬を染めて恥ずかしそうに口篭っている。
「あの……それと、こちらも一緒に出されていたので、一応、洗っておきました……」
震える手で視線を逸らしつつ渡されたのは、こともあろうか私の総レースのパンツだった。一瞬固まったけれど、即座に奪い取り部屋着の間に突っ込む。
「ど、ど、どうしてこれが!?」
「部屋着と一緒に洗濯に出されていたのです。今までこのようなことはありませんでしたが、ユーリ様はダラの時間だから洗濯されるのもお嫌なのではと……あの、俺が洗ったのが気持ち悪ければ、もう一度洗い直してください」
「いえ……だ、大丈夫。ありがとう、部屋に戻るわ」