気になる彼はドクターヘリに乗る救急医
私はステキな男性に挟まれて、すごく気分がいい!
左の席にドクター、右を見るとパイロット。
夢のような空間にいる私は運がいい。
でも、氏家先生は頭を抱えて気まずい表情。
対する市川さんは、笑顔で私を迎え入れてくれた。
「同席させてもらっても、いいんですか?」
「もちろんだよ」と市川さんが言った直後。
「だめだ、さっきまでいた席に戻れ」
氏家先生のキツイ一言。
まあ、この人は口と態度が悪いのを知ってるから、傷つかないけど。
そんなことで気落ちしてたら、営業職なんて勤まりませんよ。
「今日は接待でして、私はいないほうが上手くいきそうなので」
私の話しを横で聞いてた氏家先生が、鼻でフンッと笑いながら言ってきた。
「また接待かよ、お前はなんなんだ?」
氏家先生の言葉を聞いてカチンときたけど、市川さんが「まあまあ」と仲裁に入ってくれた。
気をつかって市川さんがお酒を頼んでくれる。
私の目の前に、カルアミルクが入ったグラスをバーのマスターが置いた……