ミミちゃん
休み時間、塔子が担任に呼ばれて教室からいなくなった隙に、英美里たちは塔子の持って来たミミちゃんをカッターなどでバラバラにし、学校のあちこちに隠した。そして、ミミちゃんがなくなっていることに気付いた塔子は、今まで見せることのなかった反応を見せてくれた。
「えっ、ミミちゃん?ミミちゃんどこ?」
「小学四年生にもなってぬいぐるみが宝物って、塔子ちゃんってお子ちゃま〜」
英美里がそう嘲笑いながら言うと、塔子は英美里を睨み付けた。そして、英美里に掴み掛かる。
「あんたが!!あんたが、ミミちゃんをどこかにやったんでしょ!?返して、返してよ!!私のミミちゃん!!」
「汚い手で触んないでよ、貧乏人!!」
英美里は塔子の手を払いのけ、彼女を思い切り押す。これが教室ならば、悲劇は小さく済んだだろう。だが、今英美里たちがいたのは階段の上である。
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
悲鳴が廊下に響く。英美里に突き飛ばされた塔子は階段を転げ落ち、動かなくなっていた。これには、取り巻きたちも顔を真っ青にしている。
「えっ、ミミちゃん?ミミちゃんどこ?」
「小学四年生にもなってぬいぐるみが宝物って、塔子ちゃんってお子ちゃま〜」
英美里がそう嘲笑いながら言うと、塔子は英美里を睨み付けた。そして、英美里に掴み掛かる。
「あんたが!!あんたが、ミミちゃんをどこかにやったんでしょ!?返して、返してよ!!私のミミちゃん!!」
「汚い手で触んないでよ、貧乏人!!」
英美里は塔子の手を払いのけ、彼女を思い切り押す。これが教室ならば、悲劇は小さく済んだだろう。だが、今英美里たちがいたのは階段の上である。
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
悲鳴が廊下に響く。英美里に突き飛ばされた塔子は階段を転げ落ち、動かなくなっていた。これには、取り巻きたちも顔を真っ青にしている。