転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
麗しの執事達

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クスフォード家の音楽室で課題の曲を弾き終わる。
今日はミッシェル先生のピアノのレッスンの日だ。

「……また上達されましたね。感情の表現が特に素晴らしい」

コンコン!

「琉翔!琉生!いる?」

「あ、真璃愛。いるけど、今はレッスン中だよ」

また返事も聞かないで扉を開けている。
前世の頃の幼馴染みの時と同じように僕達には遠慮がないなぁ。

「おや、マリアンヌ様」

優しいミッシェル先生は笑顔で迎えてくれてるけど。

「ミッシェル様!レッスン中に失礼いたしました。私も勉強の為に、少々見学させていただいてもよろしいでしょうか?」

真璃愛好みのミッシェル先生をポーッと見ながら近づいてくる。

「絶対先生がいると分かってて来たでしょ?残念ながら今日のレッスンはもう終わりだよ」

ルイが呆れた顔をしながらチクリと言う。

「ええ!?そんな!もう少し早く来てれば!!」

「ではまた次のレッスンで。本日はこれで失礼いたしますね」

ミッシェル先生はクスクスと笑いながら音楽室を出て行った。


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