転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
「はぁ…。ミッシェル様、本当に素敵。先日の単独公演の時も見惚れてしまったわ…。ピアノもミッシェル様独特の表現力で…」
頬に手を添えて赤い顔でため息をついている。
「ミッシェル先生のピアノ公演、真璃愛も来てたの?」
「ええ、家族と一緒にね。クスフォード家の周りは人が集まり過ぎてて行けなかったわ。カルセオラ家のオペラ関係の挨拶回りもあったから時間がなかったし」
「そうだったんだ」
確かにあの時は公演終了後にたくさんの人に囲まれたなぁ。
お父様やお母様と話をする人達がほとんどだと思ってたら、僕とルイもたくさん声を掛けられて困ったよ。
年々人数が多くなってきてる気がする。
「何でかな?」
「それは純粋に音楽ファンの人達と、王家との関係が深くなったストライブ侯爵家との交流もあるクスフォード家と繋がりを持ちたい人と、噂の美しい双子の王子様達に近づきたい人がいるからでしょ?」
ルイがクスリと笑いながら教えてくれる。
「自分で言うなんてね!まぁ、黙っていれば格好いいのは認めるけど。流石元アイドルね」
「それで今日はいったいどうしたの?」
「ちょっと協力して欲しいことがあっ…」
「断る」
ルイが素早く断った!
「まだ何も言ってないじゃん!!」
「どうせ面倒なことだろ?フラン様絡みで。最近よく一緒にいるし」
「え?フラン様絡み?そっとしておいてくれる約束は…」
「相変わらず勘のいいヤツね!ちょっと聞いてよ!私のドタイプの執事様がお困りなのよ!!」
僕達はむりやり内容を聞かされた。
真璃愛とフラン様がお気に入りの『執事喫茶』で働いている従業員が怪我をして、しばらく人手不足になっているそうだ。
あと、この世界ではまだ知名度が低いそのお店にはまだお客様が少ない。
知名度アップにも協力したいとのことだ。
「いや、それはちょっとムチャじゃない?しかも、この世界で『執事喫茶』?」
「本物の執事をスカウトすればいいだろ?何で僕達なワケ?」
僕とルイは断ったけど、真璃愛は引かない。
むしろ逆にムキになってきた。
「だから、その為にはまだこの世界に知られていない『執事喫茶』の知名度を上げたいのよ!そしていい評判を広めて集客したいの!」
「だからってオペラ公演会の時のように協力はできないよ。僕達は素人だし…って真璃愛、ちょっと落ち着いて」
すごい顔してグイグイ近づいてくる!
「執事演ってたじゃない!!」
「前世の頃のドラマの役だろ?本物の執事がたくさんいる世界なんだから、本物に頼みなよ」
ピアノの椅子に足を組んで座り、さらに呆れた顔をするルイ。
「もう!だから!それだけだと、すぐに集客には繋がらないでしょ!?噂の双子の王子様達がいるとなったらお客様が殺到するわ!!」
「ええ!?そんなワケな…」
「あるの!!もう約束しちゃったのよ!!……クレア様とシェイラ様にも話をしたのよ!!おふたりとも楽しみにしていたわよ!!」
僕の言葉は速攻否定されて、勝手にクレア達に話をしてる!
「……しょうがないなぁ。まったく」
昔からの僕達3人のいつもの展開だ。
ルイが折れて、真璃愛のやりたいように話が進んでいる。
そして、僕達は執事喫茶『カラー』のお手伝いをすることになった。
頬に手を添えて赤い顔でため息をついている。
「ミッシェル先生のピアノ公演、真璃愛も来てたの?」
「ええ、家族と一緒にね。クスフォード家の周りは人が集まり過ぎてて行けなかったわ。カルセオラ家のオペラ関係の挨拶回りもあったから時間がなかったし」
「そうだったんだ」
確かにあの時は公演終了後にたくさんの人に囲まれたなぁ。
お父様やお母様と話をする人達がほとんどだと思ってたら、僕とルイもたくさん声を掛けられて困ったよ。
年々人数が多くなってきてる気がする。
「何でかな?」
「それは純粋に音楽ファンの人達と、王家との関係が深くなったストライブ侯爵家との交流もあるクスフォード家と繋がりを持ちたい人と、噂の美しい双子の王子様達に近づきたい人がいるからでしょ?」
ルイがクスリと笑いながら教えてくれる。
「自分で言うなんてね!まぁ、黙っていれば格好いいのは認めるけど。流石元アイドルね」
「それで今日はいったいどうしたの?」
「ちょっと協力して欲しいことがあっ…」
「断る」
ルイが素早く断った!
「まだ何も言ってないじゃん!!」
「どうせ面倒なことだろ?フラン様絡みで。最近よく一緒にいるし」
「え?フラン様絡み?そっとしておいてくれる約束は…」
「相変わらず勘のいいヤツね!ちょっと聞いてよ!私のドタイプの執事様がお困りなのよ!!」
僕達はむりやり内容を聞かされた。
真璃愛とフラン様がお気に入りの『執事喫茶』で働いている従業員が怪我をして、しばらく人手不足になっているそうだ。
あと、この世界ではまだ知名度が低いそのお店にはまだお客様が少ない。
知名度アップにも協力したいとのことだ。
「いや、それはちょっとムチャじゃない?しかも、この世界で『執事喫茶』?」
「本物の執事をスカウトすればいいだろ?何で僕達なワケ?」
僕とルイは断ったけど、真璃愛は引かない。
むしろ逆にムキになってきた。
「だから、その為にはまだこの世界に知られていない『執事喫茶』の知名度を上げたいのよ!そしていい評判を広めて集客したいの!」
「だからってオペラ公演会の時のように協力はできないよ。僕達は素人だし…って真璃愛、ちょっと落ち着いて」
すごい顔してグイグイ近づいてくる!
「執事演ってたじゃない!!」
「前世の頃のドラマの役だろ?本物の執事がたくさんいる世界なんだから、本物に頼みなよ」
ピアノの椅子に足を組んで座り、さらに呆れた顔をするルイ。
「もう!だから!それだけだと、すぐに集客には繋がらないでしょ!?噂の双子の王子様達がいるとなったらお客様が殺到するわ!!」
「ええ!?そんなワケな…」
「あるの!!もう約束しちゃったのよ!!……クレア様とシェイラ様にも話をしたのよ!!おふたりとも楽しみにしていたわよ!!」
僕の言葉は速攻否定されて、勝手にクレア達に話をしてる!
「……しょうがないなぁ。まったく」
昔からの僕達3人のいつもの展開だ。
ルイが折れて、真璃愛のやりたいように話が進んでいる。
そして、僕達は執事喫茶『カラー』のお手伝いをすることになった。