転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
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この人が…?
てっきり同じ歳くらいの人だと思っていたけど、年上の人だとは…。
「レオ!? この学園で先生なんて聞いていないわよ!」
ガタッとクレアが席を立ち、ふたりで話を始めた。
「驚かせたかったんだ」
「もう!それに、何でその……」
「クレアに早く会いたかったよ」
クレアの言葉に被せ気味に気持ちを伝えている。
まだクレアの手を握りしめたまま。
長い金髪をうしろでひとつに結び、青い瞳の端正な顔立ち。
その青い瞳はキリッと力強くて男らしく、佇まいは優雅な華やかさがある人だ。
背も高くスラリとしていて、スーツがとても似合っている。
笑いながら再会を喜んでいるふたり。
僕が今まで恐れていたことが目の前で起きている。
体が震えて、声が出ない。
臨時の先生がクレアの指先にキスをしようと手を持ち上げた。
それを見てカッと頭に血がのぼり、席を立つ!
ガタン!
「先生、いつまでもクレアの手を触らないでください」
先生の手を掴みクレアと離す。
「あ、ルカ……レオは」
「ああ、つい再会が嬉しくてね。昔からのクセで」
『昔』を強調してきたな。
自分こそがクレアの幼馴染みだと言いたいのか?
ピクリと眉を動かして、先生を睨む。
「初めまして。ルカ・クスフォードです」
そんな僕を見て臨時の先生はクスリと笑った。
負けない!
この先生は『クレアの恋人』だとは言っていなかった!
僕の方がクレアを想っている!!
『キャアア!』
『ルカ様とレオ様がクレア様を取り合っているわ!』
『どういうことですの!?』
教室内は一気に騒がしくなった。
担任の先生は額に手を当ててため息をつき、学級委員長であるルイのところへ行き「落ち着いたらあとは自習にしておいてね」と教室を出て行った。
てっきり同じ歳くらいの人だと思っていたけど、年上の人だとは…。
「レオ!? この学園で先生なんて聞いていないわよ!」
ガタッとクレアが席を立ち、ふたりで話を始めた。
「驚かせたかったんだ」
「もう!それに、何でその……」
「クレアに早く会いたかったよ」
クレアの言葉に被せ気味に気持ちを伝えている。
まだクレアの手を握りしめたまま。
長い金髪をうしろでひとつに結び、青い瞳の端正な顔立ち。
その青い瞳はキリッと力強くて男らしく、佇まいは優雅な華やかさがある人だ。
背も高くスラリとしていて、スーツがとても似合っている。
笑いながら再会を喜んでいるふたり。
僕が今まで恐れていたことが目の前で起きている。
体が震えて、声が出ない。
臨時の先生がクレアの指先にキスをしようと手を持ち上げた。
それを見てカッと頭に血がのぼり、席を立つ!
ガタン!
「先生、いつまでもクレアの手を触らないでください」
先生の手を掴みクレアと離す。
「あ、ルカ……レオは」
「ああ、つい再会が嬉しくてね。昔からのクセで」
『昔』を強調してきたな。
自分こそがクレアの幼馴染みだと言いたいのか?
ピクリと眉を動かして、先生を睨む。
「初めまして。ルカ・クスフォードです」
そんな僕を見て臨時の先生はクスリと笑った。
負けない!
この先生は『クレアの恋人』だとは言っていなかった!
僕の方がクレアを想っている!!
『キャアア!』
『ルカ様とレオ様がクレア様を取り合っているわ!』
『どういうことですの!?』
教室内は一気に騒がしくなった。
担任の先生は額に手を当ててため息をつき、学級委員長であるルイのところへ行き「落ち着いたらあとは自習にしておいてね」と教室を出て行った。