転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
2
僕はバルコニーに出て夏の夜空をぼんやりと見ていた。
「あ、なんかいい曲が書けそうかも…」
ふと浮かんだメロディーにクスリと笑う。
「こんな時なのに…」
目を瞑りため息をつく。
長年クレアと会っていなかったにも関わらず、あの余裕な大人の態度。
それだけクレアと絆が深いと言われているようだった。
「ルカ、ここにいたの?」
目を開いてバルコニーに来たクレアの方を向く。
「クレア」
「今日も星が綺麗ね」
ふたりで並んで満天の星空を見上げた。
「そうだね…」
「さっき、レオと何を話していたの?」
気になるんだ。
「……個展に来てほしいって」
「…そう。個展楽しみだわ!レオの絵を見るのは久しぶりだし」
「いつからアスター先生と知り合いなの?」
「そうね、私が4、5歳くらいの頃からかしら?以前住んでいた屋敷の近くに、私とお姉様のお気に入りの丘があってね」
「うん」
「そこで絵を描いていたレオに会ったの。とても素敵な絵で私はこの人と仲良くなりたい!って思ってね。『お友達になって』ってお願いしたの。フフッ」
「そうなんだ」
懐かしそうに思い出を話してくれるクレア。
「最初は絵を描くのに邪魔だって嫌そうにしてたんだけど、毎日会いに行ったの」
「うん」
「そのうち話をしても嫌がられなくなって、ある日私に絵をプレゼントしてくれたの。とても嬉しくて、お父様に絵を見せたら『この絵を描いた人に会いたい』って言われて、その時から家族ぐるみで付き合いが続いているわ」
「……そう」
そんなに前から。
「あ、なんかいい曲が書けそうかも…」
ふと浮かんだメロディーにクスリと笑う。
「こんな時なのに…」
目を瞑りため息をつく。
長年クレアと会っていなかったにも関わらず、あの余裕な大人の態度。
それだけクレアと絆が深いと言われているようだった。
「ルカ、ここにいたの?」
目を開いてバルコニーに来たクレアの方を向く。
「クレア」
「今日も星が綺麗ね」
ふたりで並んで満天の星空を見上げた。
「そうだね…」
「さっき、レオと何を話していたの?」
気になるんだ。
「……個展に来てほしいって」
「…そう。個展楽しみだわ!レオの絵を見るのは久しぶりだし」
「いつからアスター先生と知り合いなの?」
「そうね、私が4、5歳くらいの頃からかしら?以前住んでいた屋敷の近くに、私とお姉様のお気に入りの丘があってね」
「うん」
「そこで絵を描いていたレオに会ったの。とても素敵な絵で私はこの人と仲良くなりたい!って思ってね。『お友達になって』ってお願いしたの。フフッ」
「そうなんだ」
懐かしそうに思い出を話してくれるクレア。
「最初は絵を描くのに邪魔だって嫌そうにしてたんだけど、毎日会いに行ったの」
「うん」
「そのうち話をしても嫌がられなくなって、ある日私に絵をプレゼントしてくれたの。とても嬉しくて、お父様に絵を見せたら『この絵を描いた人に会いたい』って言われて、その時から家族ぐるみで付き合いが続いているわ」
「……そう」
そんなに前から。