転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
ルイ達が俯いてプルプルしているのが見える。
「おまえらお互いに何をやってんだ!お互いに別に好きなヤツがいたと思ってたのか」
「お互いに?クレアも?」
「ああ。アイツはおまえが好きなのはシェイラだと思っていたんだよ」
「……は?」
僕より先にルイが反応して僕を睨む。
「ち、違うよ!!」
僕はルイに向かってブンブンと首を横に振る。
「だよね」
すんなり納得してるけど。
「まぁ、クレアとよく話をしろや。とにかく、俺はクレアの『友達』だ。分かったか!」
「はい……」
僕が何年も悩んでいたことが解決した……。
でも本の『王子様』かぁ。
「フフフッ」
クレアらしい。
「クックックッ!」
ホッとしたのと、何だったんだという思いと、クレアが可愛いって思いが混ざり合い、なんだかおかしくなった。
「あ、ルカ様が壊れた」
「ヘンリー様、そっとしておいてあげて。フフッ」
ルイも困った顔をして笑っている。
「クレア様ってば本当に可愛いわねぇ」
「あとはクレアに執着する俺の演技も上手かったから、琉翔もより本気にしたんだろ?」
「お芝居に関してはルイ様の方が、うーん、どっちも?」
ヘンリー様がどちらが上手かったかで悩んでいる。
「クレア様と画家レオ・アスターは婚約するって王都で噂にもなってるしね。それだけ澪音とクレア様が恋人同士のように見えてたのかしらね」
「ハッハッハ!俺様はドラマでの仕事もしていたからな!」
「琉翔の噂はどういうことなの!?」
「いや、僕も何でそんな噂になるのか分からないんだけど…」
「クレア様とマリアンヌ様以外に仲良さそうなご令嬢はいかなかったし、アスター先生の噂もあって余計に信憑性が増したのかもね。新しい恋人なんじゃないかって」
「ええ!? 少し話をしていただけなのに?」
「クスフォード家のふたりは常に注目されてるよ。麗しの王子様達だからね」
何を言っているのと呆れ顔で僕に言うヘンリー様。
「ハッ!やっぱり元アイドルはここでもアイドルなんだな」
澪音は楽しそうに笑っている。
「あいどる?」
ヘンリー様は不思議そうな顔をした。
「何で私とは噂にならないわけ?」
「マリアンヌ様とルカ様はそんな甘い雰囲気が微塵もないからでしょ?マリアンヌ様がしつこく絡むからルカ様逃げてるじゃない」
「……まぁ、琉翔は可愛い弟だから甘い雰囲気になんてならないわね」
「とにかく!あのご令嬢にはただ相談をされていただけなんだ。でも勝手に話はできないし、もう少ししたら分かるから!」
「ルカに相談?」
皆が大丈夫なの?という顔をした。
「ちょっと!どういう意味?」
僕達は夜遅くまで話し、笑い合った。
そして、僕は皆に感謝の気持ちを伝える。
「皆、本当にありがとう」
「おまえらお互いに何をやってんだ!お互いに別に好きなヤツがいたと思ってたのか」
「お互いに?クレアも?」
「ああ。アイツはおまえが好きなのはシェイラだと思っていたんだよ」
「……は?」
僕より先にルイが反応して僕を睨む。
「ち、違うよ!!」
僕はルイに向かってブンブンと首を横に振る。
「だよね」
すんなり納得してるけど。
「まぁ、クレアとよく話をしろや。とにかく、俺はクレアの『友達』だ。分かったか!」
「はい……」
僕が何年も悩んでいたことが解決した……。
でも本の『王子様』かぁ。
「フフフッ」
クレアらしい。
「クックックッ!」
ホッとしたのと、何だったんだという思いと、クレアが可愛いって思いが混ざり合い、なんだかおかしくなった。
「あ、ルカ様が壊れた」
「ヘンリー様、そっとしておいてあげて。フフッ」
ルイも困った顔をして笑っている。
「クレア様ってば本当に可愛いわねぇ」
「あとはクレアに執着する俺の演技も上手かったから、琉翔もより本気にしたんだろ?」
「お芝居に関してはルイ様の方が、うーん、どっちも?」
ヘンリー様がどちらが上手かったかで悩んでいる。
「クレア様と画家レオ・アスターは婚約するって王都で噂にもなってるしね。それだけ澪音とクレア様が恋人同士のように見えてたのかしらね」
「ハッハッハ!俺様はドラマでの仕事もしていたからな!」
「琉翔の噂はどういうことなの!?」
「いや、僕も何でそんな噂になるのか分からないんだけど…」
「クレア様とマリアンヌ様以外に仲良さそうなご令嬢はいかなかったし、アスター先生の噂もあって余計に信憑性が増したのかもね。新しい恋人なんじゃないかって」
「ええ!? 少し話をしていただけなのに?」
「クスフォード家のふたりは常に注目されてるよ。麗しの王子様達だからね」
何を言っているのと呆れ顔で僕に言うヘンリー様。
「ハッ!やっぱり元アイドルはここでもアイドルなんだな」
澪音は楽しそうに笑っている。
「あいどる?」
ヘンリー様は不思議そうな顔をした。
「何で私とは噂にならないわけ?」
「マリアンヌ様とルカ様はそんな甘い雰囲気が微塵もないからでしょ?マリアンヌ様がしつこく絡むからルカ様逃げてるじゃない」
「……まぁ、琉翔は可愛い弟だから甘い雰囲気になんてならないわね」
「とにかく!あのご令嬢にはただ相談をされていただけなんだ。でも勝手に話はできないし、もう少ししたら分かるから!」
「ルカに相談?」
皆が大丈夫なの?という顔をした。
「ちょっと!どういう意味?」
僕達は夜遅くまで話し、笑い合った。
そして、僕は皆に感謝の気持ちを伝える。
「皆、本当にありがとう」