転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
クレアと湖のほとりを手を繋いで歩く。
ここは観光向けではなく、地元の人達しか来ない小さな湖。
なので人が少なく、のんびりできて昔からお気に入りの場所だ。
毎年来ているところだけど、今年は景色が違って見える。
夏の深い緑もいつもより美しく、水面が日差しを反射してとてもキラキラ輝いて見えるかも…。
そしてちょっと照れくさい。
チラリとクレアを見ると、頬がほんのり赤くなっている。
僕の彼女…可愛い…。
「ねぇ、クレアは小さな頃『王子様』が出てくる本が好きだったの?」
「え!? レオが教えたのね!もう!恥ずかしいなぁ。……でも、その本が本当に好きでね、レオに本を見せながら『格好いい』って言っていたわね」
繋いでいない方の手を頬に添えて恥ずかしがるクレア。
「フフッ。そうなんだ。可愛いね」
「ち、小さな頃の話よ」
「あと、バルコニーでのこと…本当にごめんね。クレアと澪音のこと、誤解して嫉妬してたからってあんな強引に……」
「う、ううん。驚いたけど……」
俯いてしまったクレア。
「そういえば、レオって呼んでるの?仲良くなったのね」
「あー、そうなんだ」
実は昔の知り合いだったとはね。
「でも、あの時は私もルカとレオが何を話したのか気になったのよ。レオは私の気持ちを知っていたから、何か余計なことを言ったんじゃないかって」
「だから澪音と何を話したのか聞いてきたんだね」
「ええ。レオは手紙でも早く告白しろって何度も書いていて、言わないんだったら俺が伝えてやるって…」
「そうだったんだ」
僕の好みのタイプは澪音だったら知ってるもんね。
「遠回りしたけど、これが僕達らしいのかもね」
「フフッ。そうね」
「でも、これからは遠慮なく言葉にできる」
「え?」
「好きだよ」
立ち止まってクレアを真っ直ぐ見つめる。
サァッと夏の風がクレアの髪を靡かせた。
キラキラと湖の水面も揺れる。
「……私もよ、ルカ」
僕はクレアに歩み寄り、そっと抱きしめる。
「嬉しい。僕のクレア」
そして、愛しい君を甘く見つめて頬にキスをした。
ここは観光向けではなく、地元の人達しか来ない小さな湖。
なので人が少なく、のんびりできて昔からお気に入りの場所だ。
毎年来ているところだけど、今年は景色が違って見える。
夏の深い緑もいつもより美しく、水面が日差しを反射してとてもキラキラ輝いて見えるかも…。
そしてちょっと照れくさい。
チラリとクレアを見ると、頬がほんのり赤くなっている。
僕の彼女…可愛い…。
「ねぇ、クレアは小さな頃『王子様』が出てくる本が好きだったの?」
「え!? レオが教えたのね!もう!恥ずかしいなぁ。……でも、その本が本当に好きでね、レオに本を見せながら『格好いい』って言っていたわね」
繋いでいない方の手を頬に添えて恥ずかしがるクレア。
「フフッ。そうなんだ。可愛いね」
「ち、小さな頃の話よ」
「あと、バルコニーでのこと…本当にごめんね。クレアと澪音のこと、誤解して嫉妬してたからってあんな強引に……」
「う、ううん。驚いたけど……」
俯いてしまったクレア。
「そういえば、レオって呼んでるの?仲良くなったのね」
「あー、そうなんだ」
実は昔の知り合いだったとはね。
「でも、あの時は私もルカとレオが何を話したのか気になったのよ。レオは私の気持ちを知っていたから、何か余計なことを言ったんじゃないかって」
「だから澪音と何を話したのか聞いてきたんだね」
「ええ。レオは手紙でも早く告白しろって何度も書いていて、言わないんだったら俺が伝えてやるって…」
「そうだったんだ」
僕の好みのタイプは澪音だったら知ってるもんね。
「遠回りしたけど、これが僕達らしいのかもね」
「フフッ。そうね」
「でも、これからは遠慮なく言葉にできる」
「え?」
「好きだよ」
立ち止まってクレアを真っ直ぐ見つめる。
サァッと夏の風がクレアの髪を靡かせた。
キラキラと湖の水面も揺れる。
「……私もよ、ルカ」
僕はクレアに歩み寄り、そっと抱きしめる。
「嬉しい。僕のクレア」
そして、愛しい君を甘く見つめて頬にキスをした。