転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
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放課後の教室に音楽祭実行委員のふたりであるジェイク様とフラン様、ピアノ伴奏する澪音、ヘンリー様、ルイ、僕が集まっている。
「ヘンリー様はなぜここに?」
僕は首を傾げながら聞いてみた。
「僕も何か力になれたらと思ってね」
「え、ありがとう!優しいね、ヘンリー様」
「……そう、真っ直ぐに言われると、面白そうだからと言えないな」
少し気まずそうにポツリとヘンリー様が何か呟いた。
「クラス発表の時間はどのくらいあるの?」
ルイが話を進め始める。
「各クラス15分ずつです」
ジェイク様が実行委員会で配られた資料をパラリとめくりながら説明する。
「じゃあ2曲分と少し、といったところだな。ダンスメインの時間も入れるか。曲はどれにするか……」
「はいッ!やっぱりデビュー曲は欠かせません!」
「確かにあの曲はアップテンポでいいですね。あと、この世界で再び『ツインズ』が『デビュー』するという意味でもいいかもしれませんね」
澪音が僕達を見てニヤリとする。
「時間内でできるように曲は澪…じゃなくて、アスター先生とも一緒に考えておくよ」
どの曲にしようかなと顎に手を添えて考える。
「あとは衣装のデザインも考えてすぐに依頼して作り始めるよ。僕達の衣装は僕達がよく分かるから任せてもらっていい?アスター先生の分もね」
『ツインズ』の時の衣装は琉生が考えたデザインも起用されていた。
「私の衣装もですか?」
澪音が驚いている。
「予算はかなりの額が配分されます。各クラスかなり凝ったものになるようです」
流石貴族達が通うセレブ学園!
そして、大規模に開催するだけあって予算はたっぷりのようだ。
「ルイ様!装飾品とかは僕も協力できると思うよ。舞台衣装を製作しているところとも繋がりがあるから」
「そうか、ヘンリー様のアベリア伯爵家は宝石関係。ありがとう、デザインができたら相談させてもらうよ」
「本当に力になれそうで良かった!」
「では実行委員会へ我がクラスの発表内容を提出してきます」
ジェイク様が提出書類を揃えて手に持った。
「あっ!私が行きます!」
「よろしいのですか?」
「はい!」
半ば強引に書類を受け取るフラン様の笑顔…。
「『ツインズ』の魅力を語ってくるわ!ファン ( 元『子猫ちゃん』) として!!」
「…よく分かりませんが、ほどほどにしてくださいね」
ジェイク様がルイの希望した『できるだけフラン様の暴走を止めてください』を守ってくれている。
ありがとう。ジェイク様。
そして、ルイが立ち上がる。
「やるからには妥協はしない!」
ルイのその言葉に本気だと皆が悟った。
「ここで僕達の歌とダンスがどう受け入れられるかは分からない。まさに『新ジャンル』と言える。だが、やるからには最高のパフォーマンスをしてみせる!だろ?琉翔」
そして、『ツインズ』の瞳になっている!
「もちろんだよ!琉生!」
僕も立ち上がり琉生と力強く頷いた。
「ヘンリー様はなぜここに?」
僕は首を傾げながら聞いてみた。
「僕も何か力になれたらと思ってね」
「え、ありがとう!優しいね、ヘンリー様」
「……そう、真っ直ぐに言われると、面白そうだからと言えないな」
少し気まずそうにポツリとヘンリー様が何か呟いた。
「クラス発表の時間はどのくらいあるの?」
ルイが話を進め始める。
「各クラス15分ずつです」
ジェイク様が実行委員会で配られた資料をパラリとめくりながら説明する。
「じゃあ2曲分と少し、といったところだな。ダンスメインの時間も入れるか。曲はどれにするか……」
「はいッ!やっぱりデビュー曲は欠かせません!」
「確かにあの曲はアップテンポでいいですね。あと、この世界で再び『ツインズ』が『デビュー』するという意味でもいいかもしれませんね」
澪音が僕達を見てニヤリとする。
「時間内でできるように曲は澪…じゃなくて、アスター先生とも一緒に考えておくよ」
どの曲にしようかなと顎に手を添えて考える。
「あとは衣装のデザインも考えてすぐに依頼して作り始めるよ。僕達の衣装は僕達がよく分かるから任せてもらっていい?アスター先生の分もね」
『ツインズ』の時の衣装は琉生が考えたデザインも起用されていた。
「私の衣装もですか?」
澪音が驚いている。
「予算はかなりの額が配分されます。各クラスかなり凝ったものになるようです」
流石貴族達が通うセレブ学園!
そして、大規模に開催するだけあって予算はたっぷりのようだ。
「ルイ様!装飾品とかは僕も協力できると思うよ。舞台衣装を製作しているところとも繋がりがあるから」
「そうか、ヘンリー様のアベリア伯爵家は宝石関係。ありがとう、デザインができたら相談させてもらうよ」
「本当に力になれそうで良かった!」
「では実行委員会へ我がクラスの発表内容を提出してきます」
ジェイク様が提出書類を揃えて手に持った。
「あっ!私が行きます!」
「よろしいのですか?」
「はい!」
半ば強引に書類を受け取るフラン様の笑顔…。
「『ツインズ』の魅力を語ってくるわ!ファン ( 元『子猫ちゃん』) として!!」
「…よく分かりませんが、ほどほどにしてくださいね」
ジェイク様がルイの希望した『できるだけフラン様の暴走を止めてください』を守ってくれている。
ありがとう。ジェイク様。
そして、ルイが立ち上がる。
「やるからには妥協はしない!」
ルイのその言葉に本気だと皆が悟った。
「ここで僕達の歌とダンスがどう受け入れられるかは分からない。まさに『新ジャンル』と言える。だが、やるからには最高のパフォーマンスをしてみせる!だろ?琉翔」
そして、『ツインズ』の瞳になっている!
「もちろんだよ!琉生!」
僕も立ち上がり琉生と力強く頷いた。