転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ～一途な恋の音色～

楽屋で衣装から学園の制服に着替え終わったところで、またノックの音がした。
実行委員であるジェイク様とフラン様が楽屋に入り、このあとのことを話し合う。

「皆様お疲れさまでした。新しいと言っていた意味が分かりました。確かに見たことがない歌とダンスで驚きました」

「やっぱり『ツインズ』は最高よ！！」

「ふたり共、いろいろありがとう。時間を延長したのは大丈夫だったの？」

「ええ。思っていたよりも早く進行していて、時間が余っていたようでした。我がクラスの発表の順番は最後の方でしたし、調整ができたようです」

「それなら良かった」

少し安心した。

「あと、フラン様が実行委員会におふたりの『歌とダンス』がいかに素晴らしいかを熱弁してくれていたこと、実行委員会におふたりのファンの方々がいたことで意外と交渉は楽にできました」

「そ、そうだったんだ…。フラン様、ありがとう」

「あの時はまだまだ『ツインズ』の魅力を伝えたかったのに、途中から来たジェイク様に止められたのよ！」

「ジェイク様、ありがとう。…フラン様もね。このあとは教室に行く予定だよね？」

ルイがふたりにお礼を伝えている。

「はい。クラスの皆も発表が終わり次第、教室に集まる予定になっています。もうそろそろ終わる時間だと思います」

「お菓子いただいたから持って行こう！あれ？なんだか外が騒がしくない？」

楽屋の外から人の声がする？