転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
そして、また月日は流れ……。
『 クレア、元気?
寒い冬も過ぎて暖かい日々が増えてきたね。
君が留学してから約1年だ。
学校の勉強は順調そうだね。
充実した学校生活のようで安心しているよ。
でも、無理はしないようにね。
君がお薦めだと手紙に書いてくれていた本を読んだよ。
とても面白かった。
クレアは僕の好みをよく知っているよね。
またお薦めの本を教えてほしい。
いつも一緒にいた君が僕の隣にいないなんて、まだ信じられない時があるんだ。
ふとした時につい話掛けてしまったりするよ。
君はどうだろうか?
そして、小さな頃から君に届く緑色の手紙に嫉妬していた僕が、君へ手紙を書いて送っているなんてね。
知っていたかな?
小さな頃の僕は緑色の手紙なんて、見たくもなかったくらいだったんだよ。
もちろん今は違うよ。
手紙を書くのも、君からの手紙も楽しみにしている。
汽車の線路も広がり両国間の移動時間も短くなったね。
またすぐに君に会いに行く。
毎日君を想っている。
愛しているよ、僕のクレア 』
「ルカ、そろそろ始まるよ。あ、またクレアからの手紙を読んでる」
「うん」
「いいなぁ。クレアはまめに連絡をしてくれるもんね。ルカも今日手紙を出していたね」
「フフッ。うん」
「僕の子猫ちゃんはたまにしか手紙を送ってくれないんだよ。でも、また今度会いに行くけどさ」
クレアからの手紙をジャケットの内ポケットに入れて席を立つ。
そして愛しい人を想い、婚約指輪にそっとキスをして歩き出した。
『ルイ・クスフォード、ルカ・クスフォード・2台ピアノ公演を開演いたします……』
終わり
『 クレア、元気?
寒い冬も過ぎて暖かい日々が増えてきたね。
君が留学してから約1年だ。
学校の勉強は順調そうだね。
充実した学校生活のようで安心しているよ。
でも、無理はしないようにね。
君がお薦めだと手紙に書いてくれていた本を読んだよ。
とても面白かった。
クレアは僕の好みをよく知っているよね。
またお薦めの本を教えてほしい。
いつも一緒にいた君が僕の隣にいないなんて、まだ信じられない時があるんだ。
ふとした時につい話掛けてしまったりするよ。
君はどうだろうか?
そして、小さな頃から君に届く緑色の手紙に嫉妬していた僕が、君へ手紙を書いて送っているなんてね。
知っていたかな?
小さな頃の僕は緑色の手紙なんて、見たくもなかったくらいだったんだよ。
もちろん今は違うよ。
手紙を書くのも、君からの手紙も楽しみにしている。
汽車の線路も広がり両国間の移動時間も短くなったね。
またすぐに君に会いに行く。
毎日君を想っている。
愛しているよ、僕のクレア 』
「ルカ、そろそろ始まるよ。あ、またクレアからの手紙を読んでる」
「うん」
「いいなぁ。クレアはまめに連絡をしてくれるもんね。ルカも今日手紙を出していたね」
「フフッ。うん」
「僕の子猫ちゃんはたまにしか手紙を送ってくれないんだよ。でも、また今度会いに行くけどさ」
クレアからの手紙をジャケットの内ポケットに入れて席を立つ。
そして愛しい人を想い、婚約指輪にそっとキスをして歩き出した。
『ルイ・クスフォード、ルカ・クスフォード・2台ピアノ公演を開演いたします……』
終わり