転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
広いレッスン室にはふたりきり。
クレアの前ではいつも照れちゃうけど、元アイドルの笑顔を出すんだ!
ダンスだって得意だし!
ニコリと王子様風のアイドルスマイル!
「僕と踊っていただけますか?クレア」
クレアにお辞儀をする。
「……これで2回目」
またポツリとクレアが何か呟いた。
「え?」
「う、ううん」
顔を赤くしたクレアは僕にそっと手を差し出してくれた。
クレアの手を下から握り、僕は近づく。
柔らかくて小さな手!ふわりとクレアの香りもする。
うう!
照れるな!!
今、僕は琉翔だ!!
クレアと手を組んでゆっくりと踊り始める。
ダンスが苦手なクレアの動きはぎこちない。
僕もドキドキしていて、いつもみたいにうまく踊れない。
でも楽しいかも。
「ふふっ」
足を踏みそうだとずっと下を向いていたクレアが僕を見る。
「な、なあに?ヘタだと思ってるんでしょ?」
少しふくれてしまったクレア。
「クスクス。ちょっとね」
楽しくて、一生懸命な君が可愛かったからだけど僕はごまかした。
「ひどいっ!」
「あ!痛っ!」
怒ったクレアのリズムが崩れて僕の足を踏んだ。
「あぁ!ごめんなさい!」
僕はまたクスリと笑って続きをうながす。
「ほら!もう少し踊るよ!」
「ええっ!? ルカ!?」
グイッと僕のリードでふたりだけのダンス。
クレアの長い髪とドレスもフワリと舞う。
ぎこちない僕達のダンス。
まるで僕と君の距離みたいだね。
僕はまたニコリと微笑む。
もう少しだけ一緒に踊っていいかな?
もう少しだけ君を独占したいんだ。
ほら、君も笑顔になってきた!
しばらくして僕とクレアのぎこちないダンスは終了した。
僕はもう少し勇気を出して、右手でクレアの指先をそっと掴み、手の甲にキスをする真似をした。
そして、君を見つめる。
少しでも君に近づくことができただろうか。
君が頬を染める『大好きな友達』より僕を見て欲しい。
そんな気持ちを込めて……。
クレアの前ではいつも照れちゃうけど、元アイドルの笑顔を出すんだ!
ダンスだって得意だし!
ニコリと王子様風のアイドルスマイル!
「僕と踊っていただけますか?クレア」
クレアにお辞儀をする。
「……これで2回目」
またポツリとクレアが何か呟いた。
「え?」
「う、ううん」
顔を赤くしたクレアは僕にそっと手を差し出してくれた。
クレアの手を下から握り、僕は近づく。
柔らかくて小さな手!ふわりとクレアの香りもする。
うう!
照れるな!!
今、僕は琉翔だ!!
クレアと手を組んでゆっくりと踊り始める。
ダンスが苦手なクレアの動きはぎこちない。
僕もドキドキしていて、いつもみたいにうまく踊れない。
でも楽しいかも。
「ふふっ」
足を踏みそうだとずっと下を向いていたクレアが僕を見る。
「な、なあに?ヘタだと思ってるんでしょ?」
少しふくれてしまったクレア。
「クスクス。ちょっとね」
楽しくて、一生懸命な君が可愛かったからだけど僕はごまかした。
「ひどいっ!」
「あ!痛っ!」
怒ったクレアのリズムが崩れて僕の足を踏んだ。
「あぁ!ごめんなさい!」
僕はまたクスリと笑って続きをうながす。
「ほら!もう少し踊るよ!」
「ええっ!? ルカ!?」
グイッと僕のリードでふたりだけのダンス。
クレアの長い髪とドレスもフワリと舞う。
ぎこちない僕達のダンス。
まるで僕と君の距離みたいだね。
僕はまたニコリと微笑む。
もう少しだけ一緒に踊っていいかな?
もう少しだけ君を独占したいんだ。
ほら、君も笑顔になってきた!
しばらくして僕とクレアのぎこちないダンスは終了した。
僕はもう少し勇気を出して、右手でクレアの指先をそっと掴み、手の甲にキスをする真似をした。
そして、君を見つめる。
少しでも君に近づくことができただろうか。
君が頬を染める『大好きな友達』より僕を見て欲しい。
そんな気持ちを込めて……。