転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~

お誕生日パーティーのあとに眠ってしまった双子達は翌日もまだ眠ったままだった。

「主治医も原因が分からないとは……」

クスフォード侯爵家当主、ラークが子供達を見ながら悲痛な顔をする。

「ルイ、ルカッ!!」

ラークの妻、サフィアは涙を流しながら我が子達を抱きしめる。
家族や屋敷の人達がとても心配するほど眠り続けていた。

そしてパーティーから3日後。
ふたりは同時に目を覚まし、目を擦りながら上半身を起こした。

「…あれ?ベッドにいる?」

「パーティーだったんじゃ……?」

部屋の中にいたお母様やメイド達が驚き、そして歓喜の声を上げた。

「ああッ!ルイ!ルカ!」

「お目覚めになられたわ!」

皆の様子に双子達はポカンとする。

「え?なに?」

「どうしたの?」

お父様や主治医もすぐに駆けつけた。

「3日!?」

「そんなに寝ちゃったの、僕達!?」

お母様が僕達を抱きしめながら教えてくれた。

「そうよ。とても心配したわ!!」

お父様も目が潤んでいる。

「良かった……。主治医によると体には特に異常はないそうだ」

「心配かけてごめんなさい」

お父様は安心したように僕達の頭を撫でてくれた。


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