転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
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僕とクレアは席が隣同士だった。
同じクラスだったうえに、席が隣同士!
喜んでいたらルイに羨ましがられたけど、皆の前で堂々とキスできる立場のルイの方が羨ましいよ。
だってクレアへの手紙はまだ送られてきている。
クレアの恋人のあの手紙の送り主。
名前は『レオ』という人らしい。
でもクレアに会いに来ていないんだよね。
そんなに遠くに住んでいる人なのかな。
最近は本当に恋人なの?と思っている。
恋人が何年も会いにも来ないなんてことあるかな…と。
もしかしたら僕にもまだチャンスがあるのかもしれない。
長い間クレアの近くにいた僕の想いは大きくなりすぎた。
クレアを誰にも渡したくない!
頑張ってクレアを僕に振り向かせたい!
「ね、ルカ。この問題が分からないんだけど、教えて?」
「え、どこ?」
教科書を机の真ん中に置いてクレアと見る。
「ああ、これはね…」
指で教科書をめくろうとしたら、クレアの手と触れてしまった。
「あ!ごめん!」
カァッと赤くなり、慌てて手をパッと離す。
「う、ううん!」
クレアも手を自分の胸の方に引っ込めた。
「え?何あれ?嘘だよね?公衆の面前で堂々と抱きしめた男がする反応?」
廊下側の席に座っているルイに、廊下側の教室の窓から顔を覗かせたノア様が声を掛けた。
たまにイチオシ堂で会う玲お兄ちゃんの弟だ。
教室の中央の席でのルカとクレアのやり取りはクラスの皆にも丸見えだ。
もちろん今の可愛いやり取りも。
この初々しいふたりを見て『え!? まだ付き合ってないの!?』と最初は皆驚いていたが、今はそんな焦れったくも微笑ましいふたりを応援する流れになっている。
チラリとノア様を見て笑いながら自慢気に答える。
「フフフ。うちのルカは可愛いでしょ?」
「手が早いんだか遅いんだか…」
呆れ顔のノア様。
「ルカ様って噂のイメージより可愛らしい人だよね」
ルイの前の席のヘンリー・アベリア様も話に入ってきた。
水色の髪に黒い瞳、いつも元気な爽やか好青年だ。
「それがルカの魅力なんだよ」
自慢の弟をさらに自慢する兄。
同じクラスだったうえに、席が隣同士!
喜んでいたらルイに羨ましがられたけど、皆の前で堂々とキスできる立場のルイの方が羨ましいよ。
だってクレアへの手紙はまだ送られてきている。
クレアの恋人のあの手紙の送り主。
名前は『レオ』という人らしい。
でもクレアに会いに来ていないんだよね。
そんなに遠くに住んでいる人なのかな。
最近は本当に恋人なの?と思っている。
恋人が何年も会いにも来ないなんてことあるかな…と。
もしかしたら僕にもまだチャンスがあるのかもしれない。
長い間クレアの近くにいた僕の想いは大きくなりすぎた。
クレアを誰にも渡したくない!
頑張ってクレアを僕に振り向かせたい!
「ね、ルカ。この問題が分からないんだけど、教えて?」
「え、どこ?」
教科書を机の真ん中に置いてクレアと見る。
「ああ、これはね…」
指で教科書をめくろうとしたら、クレアの手と触れてしまった。
「あ!ごめん!」
カァッと赤くなり、慌てて手をパッと離す。
「う、ううん!」
クレアも手を自分の胸の方に引っ込めた。
「え?何あれ?嘘だよね?公衆の面前で堂々と抱きしめた男がする反応?」
廊下側の席に座っているルイに、廊下側の教室の窓から顔を覗かせたノア様が声を掛けた。
たまにイチオシ堂で会う玲お兄ちゃんの弟だ。
教室の中央の席でのルカとクレアのやり取りはクラスの皆にも丸見えだ。
もちろん今の可愛いやり取りも。
この初々しいふたりを見て『え!? まだ付き合ってないの!?』と最初は皆驚いていたが、今はそんな焦れったくも微笑ましいふたりを応援する流れになっている。
チラリとノア様を見て笑いながら自慢気に答える。
「フフフ。うちのルカは可愛いでしょ?」
「手が早いんだか遅いんだか…」
呆れ顔のノア様。
「ルカ様って噂のイメージより可愛らしい人だよね」
ルイの前の席のヘンリー・アベリア様も話に入ってきた。
水色の髪に黒い瞳、いつも元気な爽やか好青年だ。
「それがルカの魅力なんだよ」
自慢の弟をさらに自慢する兄。