転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
3
カラーン!
午後の授業開始の鐘が鳴った。
僕達はまだ手を繋いだまま、花の温室のベンチに座っていた。
昼食の時間も過ぎてしまったな。
クレアお腹空いてないかな?
「…ねぇ、クレア」
しばらく何も話さずに、温室の植物や花を眺めていた僕達。
泣いてしまったからか、クレアが少し恥ずかしそうに僕を見た。
「このまま学園の外に遊びに行こうか?」
「えっ!?」
「ね!僕達の家の馬車はまだ来ないから、学園の馬車に乗ってさ。王都の街に行こう!すぐ近くだし!」
僕はクレアの両手を握ってニコリと微笑む。
「うん!」
クレアも微笑み返してくれて、そのまま手を繋いで温室を出た。
馬車の御者に行き先を伝えて向かう。
まずは、ここだ。
クレアをエスコートしてお店の前で立ち止まる。
「え、ここに?」
「うん。お腹空いてないかな?軽い食事付きのティーセットでもどう?甘いお菓子も食べよう」
ここは『ローズ菓子店』だ。
ドアベルを鳴らし甘い香りの店内へ入ると、イリス店長が出迎えてくれた。
「いらっしゃいませ。ルカ様、クレア様。本日は…」
「こんにちは。席は空いてますか?」
「こちらへどうぞ。本日は新しい季節限定品もおすすめでございます」
まだ学園にいる時間だと思ったはずなのに、イリス店長は笑顔で席まで案内してくれた。
そして、サンドイッチやデザートも楽しめるアフタヌーンティーセットを注文した。
「初めてここに4人で来たのは…7年前くらいかな」
「そうね…。私達アリストロ家が王都に引越して来た頃ね。懐かしいわ」
「どうぞ」
クレアのお皿に僕のイチゴのマカロンを乗せる。
「あの頃と同じね」
クレアが懐かしそうに微笑む。
あの頃には知らなかったクレアの好きな味も今はもう分かる。
「クレアはベリー系の味が特に好きだよね」
「ええ。ルカは全部美味しそうに食べるけど、ナッツやチョコレート系の味が特に好きね」
「うん。そうだね」
チョコレートは昔、クレアにチョコレートを貰ってから特に好きな味になったんだよ。
懐かしい話が次々と出てくる。
ねぇ、思い出がたくさんあるね。
午後の授業開始の鐘が鳴った。
僕達はまだ手を繋いだまま、花の温室のベンチに座っていた。
昼食の時間も過ぎてしまったな。
クレアお腹空いてないかな?
「…ねぇ、クレア」
しばらく何も話さずに、温室の植物や花を眺めていた僕達。
泣いてしまったからか、クレアが少し恥ずかしそうに僕を見た。
「このまま学園の外に遊びに行こうか?」
「えっ!?」
「ね!僕達の家の馬車はまだ来ないから、学園の馬車に乗ってさ。王都の街に行こう!すぐ近くだし!」
僕はクレアの両手を握ってニコリと微笑む。
「うん!」
クレアも微笑み返してくれて、そのまま手を繋いで温室を出た。
馬車の御者に行き先を伝えて向かう。
まずは、ここだ。
クレアをエスコートしてお店の前で立ち止まる。
「え、ここに?」
「うん。お腹空いてないかな?軽い食事付きのティーセットでもどう?甘いお菓子も食べよう」
ここは『ローズ菓子店』だ。
ドアベルを鳴らし甘い香りの店内へ入ると、イリス店長が出迎えてくれた。
「いらっしゃいませ。ルカ様、クレア様。本日は…」
「こんにちは。席は空いてますか?」
「こちらへどうぞ。本日は新しい季節限定品もおすすめでございます」
まだ学園にいる時間だと思ったはずなのに、イリス店長は笑顔で席まで案内してくれた。
そして、サンドイッチやデザートも楽しめるアフタヌーンティーセットを注文した。
「初めてここに4人で来たのは…7年前くらいかな」
「そうね…。私達アリストロ家が王都に引越して来た頃ね。懐かしいわ」
「どうぞ」
クレアのお皿に僕のイチゴのマカロンを乗せる。
「あの頃と同じね」
クレアが懐かしそうに微笑む。
あの頃には知らなかったクレアの好きな味も今はもう分かる。
「クレアはベリー系の味が特に好きだよね」
「ええ。ルカは全部美味しそうに食べるけど、ナッツやチョコレート系の味が特に好きね」
「うん。そうだね」
チョコレートは昔、クレアにチョコレートを貰ってから特に好きな味になったんだよ。
懐かしい話が次々と出てくる。
ねぇ、思い出がたくさんあるね。