転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
次の日の朝、フラン様が教室に入る前に声を掛けて、教室から少し離れた人通りの少ない廊下で話を始めた。
ルイは心配して少し離れたところで待機してくれている。
「あの……今の僕はルカだけど琉翔じゃないんだ」
「琉翔くん…」
「だからそっとしておいて欲しい。今は『ルカ・クスフォード』として暮らしているんだ」
「…………」
「僕達が大切にしていた『ツインズ』を応援してくれて本当にありがとう。今の姿であの頃のようには呼べないけど…僕のファンになってくれてありがとう。これからは同じクラスメイトとしてよろしくね」
本当にありがとう…子猫ちゃん。
前世のあの頃の気持ちを思い出して、心が温かくなりながら微笑んだ。
「……琉翔くん!やっぱり大好き!」
「え!?」
「今の琉翔くんも素敵!……だからクラスメイトとしてそっと応援するのはいいでしょ?」
少しは分かってくれたみたい。
「うん。よろしくね」
フラン様は鞄の中からサッとうちわを出す。
「じゃあ、先に教室に行くね」
僕はニコリと笑って教室へと向かう。
ルイが苦笑しながら僕の肩に手を乗せた。
僕とルイはお互いに顔を見合わせて、ふたりでクルリとフラン様の方を向いた。
そして、手を銃を持っている形にしてウインク!
「バーン!」
またクルリと教室の方を向き、歩いて行った。
「……やっぱり推しは最高だわッ!!!」
歩いて行く推しの背中を見ながら、『バーンして』のファンサうちわを手に悶えていたマナだった。
ルイは心配して少し離れたところで待機してくれている。
「あの……今の僕はルカだけど琉翔じゃないんだ」
「琉翔くん…」
「だからそっとしておいて欲しい。今は『ルカ・クスフォード』として暮らしているんだ」
「…………」
「僕達が大切にしていた『ツインズ』を応援してくれて本当にありがとう。今の姿であの頃のようには呼べないけど…僕のファンになってくれてありがとう。これからは同じクラスメイトとしてよろしくね」
本当にありがとう…子猫ちゃん。
前世のあの頃の気持ちを思い出して、心が温かくなりながら微笑んだ。
「……琉翔くん!やっぱり大好き!」
「え!?」
「今の琉翔くんも素敵!……だからクラスメイトとしてそっと応援するのはいいでしょ?」
少しは分かってくれたみたい。
「うん。よろしくね」
フラン様は鞄の中からサッとうちわを出す。
「じゃあ、先に教室に行くね」
僕はニコリと笑って教室へと向かう。
ルイが苦笑しながら僕の肩に手を乗せた。
僕とルイはお互いに顔を見合わせて、ふたりでクルリとフラン様の方を向いた。
そして、手を銃を持っている形にしてウインク!
「バーン!」
またクルリと教室の方を向き、歩いて行った。
「……やっぱり推しは最高だわッ!!!」
歩いて行く推しの背中を見ながら、『バーンして』のファンサうちわを手に悶えていたマナだった。