転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
「遅くなりまして申し訳ございません」
「クレア様。こちらが急にお誘いしたのですから、お気になさらないでくださいませ」
「あの、こちらはどういう…?」
お店での対応に困惑しているようだ。
不思議そうな顔をしながらキョロキョロとしている。
まだこの世界では馴染みのない執事喫茶だからね。
「ここはお嬢様気分をさらに楽しみながら過ごせるところなのよ。お茶やお菓子も美味しいわよ」
「は、はぁ…」
クレア様にもローガン様特製のオリジナルブレンドティーをお勧めした。
「とても美味しいです!香りがまた良いですね」
ニコリと微笑むクレア様。
上品なレースの水色のドレスがお似合いで、今日も可愛らしいわ。
「あの、クレア様。今日は来てくださってありがとうございます。琉翔くん…ルカ様とのことを気にされていらっしゃると思いまして…。真璃愛様とも仲がいいとお聞きしまして、この場を作っていただきました」
「あ、いえ…」
「私はルカ様に憧れているご令嬢方と同じく…いえ、それ以上のファンなのです!!見守っていたいのです!!なので、クレア様がご心配するような関係ではありませんので!推しの幸せが私の幸せなのです!」
「おし…?」
また不思議そうな顔をしている。
「あ、でも…噂とは違って、ルカ様とはお付き合いされていないとか…。でしたら、このようなお話はしない方がよかったでしょうか…」
「あ……」
クレア様が悲しそうな顔をして俯いてしまった。
マナちゃんはこのふたりを間近でまだそんなに見ていないから分からないかも知れない。
しかし、ふたりは惹かれ合っているとそのうち分かることだろう。
でもお互いに何かセーブをかけている。
どうしてかしら。
「クレア様は琉翔のことが好きなのよね?」
今さらな質問をしてみた。
すると、顔を真っ赤にして私を見たクレア様。
「えっ!? ……は、はい」
真っ赤なクレア様のうしろに春のお花が暖かな風に揺られているのが見える。
本当に可愛いわねぇ、この子。
琉翔のタイプど真ん中ね。
マナちゃんも「か、可愛い…」と呟き、口元に手を当ててプルプル震えている。
まったく、琉翔ったら何を気にしているのかしら。
クレア様ってすごく人気があるのよ。
『クスフォード家の麗しの王子様の大切にしている人』『婚約者確定だ』なんていう噂と、クスフォード家や琉生による妨害、そして琉翔による天然な振る舞いによって無事なんだけど…。
「クレア様。こちらが急にお誘いしたのですから、お気になさらないでくださいませ」
「あの、こちらはどういう…?」
お店での対応に困惑しているようだ。
不思議そうな顔をしながらキョロキョロとしている。
まだこの世界では馴染みのない執事喫茶だからね。
「ここはお嬢様気分をさらに楽しみながら過ごせるところなのよ。お茶やお菓子も美味しいわよ」
「は、はぁ…」
クレア様にもローガン様特製のオリジナルブレンドティーをお勧めした。
「とても美味しいです!香りがまた良いですね」
ニコリと微笑むクレア様。
上品なレースの水色のドレスがお似合いで、今日も可愛らしいわ。
「あの、クレア様。今日は来てくださってありがとうございます。琉翔くん…ルカ様とのことを気にされていらっしゃると思いまして…。真璃愛様とも仲がいいとお聞きしまして、この場を作っていただきました」
「あ、いえ…」
「私はルカ様に憧れているご令嬢方と同じく…いえ、それ以上のファンなのです!!見守っていたいのです!!なので、クレア様がご心配するような関係ではありませんので!推しの幸せが私の幸せなのです!」
「おし…?」
また不思議そうな顔をしている。
「あ、でも…噂とは違って、ルカ様とはお付き合いされていないとか…。でしたら、このようなお話はしない方がよかったでしょうか…」
「あ……」
クレア様が悲しそうな顔をして俯いてしまった。
マナちゃんはこのふたりを間近でまだそんなに見ていないから分からないかも知れない。
しかし、ふたりは惹かれ合っているとそのうち分かることだろう。
でもお互いに何かセーブをかけている。
どうしてかしら。
「クレア様は琉翔のことが好きなのよね?」
今さらな質問をしてみた。
すると、顔を真っ赤にして私を見たクレア様。
「えっ!? ……は、はい」
真っ赤なクレア様のうしろに春のお花が暖かな風に揺られているのが見える。
本当に可愛いわねぇ、この子。
琉翔のタイプど真ん中ね。
マナちゃんも「か、可愛い…」と呟き、口元に手を当ててプルプル震えている。
まったく、琉翔ったら何を気にしているのかしら。
クレア様ってすごく人気があるのよ。
『クスフォード家の麗しの王子様の大切にしている人』『婚約者確定だ』なんていう噂と、クスフォード家や琉生による妨害、そして琉翔による天然な振る舞いによって無事なんだけど…。