転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ～一途な恋の音色～
「琉翔に告白しないの？」

「！！」

さらに真っ赤になった。
…ちょっと楽しくなってきてしまったわ。

「あ、あの…。ルカには好きな人がいるとずっと思っていて……」

「え？」

誰のこと？

「ずっと、私のお姉様のことが好きなんだと…。あとは……」

チラリと私達を見たクレア様。

「私とマナちゃんは琉翔と親しそうに見えると思うけど、恋愛感情はないからね」

マナちゃんも涙目でうんうんと頷いている。
クレア様の可愛さにキュンキュンしているようだ。

「シェイラ様のことはどうしてそう思ったの？」

「ルカは前からよくお姉様を見ていると思って…。お姉様は綺麗でとても人気があるし、ルイだってお姉様が好きだし」

「まぁ、確かにシェイラ様もモテるわよね。双子の琉生が好きな人だからルカもそうだと思ってたと……」

「はい。友達には手紙で相談もしていたんですけど…」

まぁ、身近な人は当人達だから言えなかったのか。

「琉翔のどこが好きなの？」

「ええ！？……ル、ルカは……優しいし、趣味も合って、一緒にいると何も話さなくても心地がいいのです。それに小さな頃から私の……」

私の何かしら？
また俯いてしまったわ。
何か大切な思い出があるのね。

「それで？」

クスリと微笑みながら話を促す。

「とっても格好いいからやっぱり人気があって……。私なんてって思うし……。でも好きな気持ちは大きくなっていくし。あと私の好きな曲をピアノで弾いてくれて…」

私とマナちゃんは可愛いクレア様の可愛い恋の話を聞いていた。



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