転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
運命の出逢い

前世の記憶が甦ってから3年の月日が経ち、僕達は8歳になった。
成長と共に、この世界での生活の違和感も薄れてきた。
元アイドルだった前世の知識を生かし、食事の管理や体力作りをして体型にも気をつけ、美容や髪型、洋服などをアレンジすることも楽しんでいた。
そして、この世界やこの国のことを知るために勉強もしている。

僕達はお母様と一緒に紅茶を飲みながらお話をしていた。
お母様は長くて綺麗な金色の髪に茶色の瞳。
美しくてスタイルも良く、とても優しい自慢のお母様だ。
お父様がベタ惚れなのだ。

「本日は我が家にお客様が来られますよ」

僕とルイはお母様の向かいのソファーに座っている。

「お客様ですか?」

「どのようなお方ですか?」

「お父様のお友達よ。ルイやルカと同じ年頃のお嬢様がいらっしゃるのよ」

「へぇー。そうなのですね」

「楽しみですね」

お友達になれるかな?なんて8歳らしく思いつつ、僕達もお洒落をして到着を待っていた。

前世のスーツをアレンジした洋服をルイとお揃いで着ている。
クスフォード侯爵家がいつも依頼している仕立屋さんにデザインを見せて作ってもらったのだ。


< 9 / 187 >

この作品をシェア

pagetop