転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ～一途な恋の音色～

２

僕は教室の自分の席に着くとチラリとクレアを見た。
すると、クレアも僕を見ていて目が合った。
少し照れくさくて、でも嬉しくて…。
お互いに視線をサッとそらして顔を赤くする。

そんないつもと少し違う雰囲気に周りも気づき、ほんわかした空気が広がった。

「あれ？やっと付き合い始めたの？良かったね」

廊下側の窓の近くを通りかかったノアが、教室の中央の席でモジモジしているふたりを見ながら廊下側の席のルイに声をかけた。

「いや、まだだよ」

「え？そうなの？」

「フフフ。うちのルカは本当に可愛いでしょ？」

「……君達本当に双子なの？」

「もちろんだよ！」

そして、前の席のヘンリー様も話に入ってきた。

「ルカ様って本当に癒されるよねぇ。黙っていると大人っぽく見えるのにさ。あんなに可愛いなんてね。フフッ」

「そうでしょ。ノア様もクラスの皆みたいにふたりを見守っててよ」

ルイは可愛い弟を自慢気に誉める。
それを見たノア様はクスリと笑って自分の教室へと向かった。



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