この一秒に、愛を込めて
プロローグ
ときどき、見る夢がある。
そこは決まって夜で、私は広い空間の中にいる。空には今にも降ってきそうなほどの星が散りばめられていて、届かないとわかっているのに、私はつい、手を伸ばしてしまう。当然のように、私の手は空を切るのだ。
「一秒が、永遠になるんだ」
誰かが言った。でも、周りには誰もいない。私の頭の中でだけ、聞こえている声だ。一秒が永遠、とは、一体どういう意味なんだろう? 問いかけようにも、相手がいない。この言葉の意味がわかったら、私はこの夜から抜け出せるのかもしれない。
そこは決まって夜で、私は広い空間の中にいる。空には今にも降ってきそうなほどの星が散りばめられていて、届かないとわかっているのに、私はつい、手を伸ばしてしまう。当然のように、私の手は空を切るのだ。
「一秒が、永遠になるんだ」
誰かが言った。でも、周りには誰もいない。私の頭の中でだけ、聞こえている声だ。一秒が永遠、とは、一体どういう意味なんだろう? 問いかけようにも、相手がいない。この言葉の意味がわかったら、私はこの夜から抜け出せるのかもしれない。
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