愛人家

食事

 くぅ〜とわたしのお腹が小さく鳴いた。それに気付いたパパは窓と時計に目を向ける。外は薄暗く、時計は18時過ぎを指している。

「ああ。もうこんな時間か、お腹すいたね。愛子は何が食べたい?」
「なんでもいいの?」
「うん! 好きな物を言ってごらん」

 笑顔で尋ねるパパにわたしはおずおずと答える。

「それなら、食パン……」
「ん?」

 首を傾げるパパにしまった、と思い訂正する。

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