ただ真っ直ぐに、君が好き。

side蒼人

先公になにを言われたのか大声で叫んだ松野井。

こいつは賑やかというか、忙しいというか...

うるさいやつだな、うん。

まあ、見てて飽きないから良いけど。

って、なに考えてるんだよ俺!

これじゃあまるで、俺が松野井のこと好きみたいじゃねえか。

...それは絶対にない!!

けどまあ、可愛いよな顔は。



「~っ!」




松野井と同じように声にならない叫びが口から出る。

なんだこれ、すっげぇハズイ。

赤くなる顔を必死で隠しながら、俺は1人、空を見上げた。
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