ただ真っ直ぐに、君が好き。
だから今では胸を張って

「私の母と父はこの2人だけです」

って言えるんだ。

な~んて、こんな長い過去バナしてごめんね?

話してたらなんか進んでっちゃって...

こんなに話せる人なんて久しぶりだからさ。

ハハ

そんな時、目の前を自転車に乗った男の子が通過した。

誰?

と思ったのもつかのま。

いつの間にか男の子は、もう見えなくなっていた。

速すぎる...

それに一体誰だったんだろう?

制服は、私の通う私立春坂東高等学校(しりつはるさかひがしこうとうがっこう)の学ランだったし会えるかな?

なんて思いながら私は高校までの道を走った。

校門をくぐるともう何十人もの新入生がいた。
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