ただ真っ直ぐに、君が好き。

side蒼人

スースーと、規則正しい寝息が聞こえてくる。

あ~っ、可愛すぎてマジでヤバい。

でも、俺たち恋人になったんだよな?

てことは、美晴はもう俺のもの。

でも、美晴は可愛いから他の奴らにとられたりしたら...

特に優希なんかは男の俺でも分かるくらいかっけぇし...



「ん、矢原くん、大好き...」



そう言って寝返りを打った美晴。

可愛すぎだっての。

なんてことを思う俺は、きっと極度の重症だと思う。

けど、好きな人相手に、美晴相手にこうならないやつなんてそうそういない。



「お前はもう、俺のもの」



なんて、甘い声で囁いて、美晴の頬に、そっとキスした。

口はまだお預け。
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