ただ真っ直ぐに、君が好き。

side美晴

「っ!」



私は、矢原くんが部屋を出るのと同時にベッドから起き上がった。

実はあの後、少し寝たけど、目が覚めちゃったんだ。

そしたら、矢原くんが

「お前はもう、俺のもの」

なんて、耳元で囁いてきて...

その上、頬っぺたにキスまでされちゃったし。

恥ずかしすぎる!

この後どんな顔して矢原くんと逢えば良いのよ!?

ほんと、どうしよう。

そんなことを思いながらも、しぜんと顔が真っ赤に染まっていくのを感じた。

口じゃ、なかったな。

...って!!私なに考えてるの!?

口にされてたら、心臓なんてもたなかっただろうし...

まあ、そのことは一旦しまって。

平常心、平常心。
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