ただ真っ直ぐに、君が好き。
フフッ、こういうところも好きだな~



「おい、松野井っ!松野井っ!!」

「え、な、なに?」

「俺の話聞いてたか?」

「あっ、ごめん。聞いてなかった。ごめんね...」



そんな私の返答を聞いて、矢原くんは苦笑した。

ううっ、やっちゃった。

自分だけの世界に入っちゃってたよ...



「もう一回言うぞ。
美晴を、俺の両親に紹介したい。
彼女だってな、良いか?」



えっ...!?

も、もう挨拶に行くの?

早すぎない!?

でも、矢原くんの両親に、逢いたいな...



「行くっ!行くよ矢原くんっ!
私、矢原くんのお父さんとお母さんに逢いたい」

「ああ...」


矢原くんはニッコリと笑ってくれた。
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