ただ真っ直ぐに、君が好き。

side蒼人

「父さん、母さん、話があるんだ」

「まあまあ、アオからなんてねぇ。どうしたの?ほら、アナタも」

「ハイハイ」



俺はリビングで両親に話しかける。

父さんも母さんも、来てくれる。



「俺、付き合ってるヤツがいるんだ」

「まあっ!もうアオもそんな年なのねぇ」

「蒼人」



珍しく父さんが話し始める。



「お前は、その子を大切にできるのか?」

「アナタ...」

「中途半端な気持ちで付き合って、傷付くのはお前達だ」



父さんの目は、真剣だ。

父さん...

「もし中途半端な気持ちなら別れなさい」と続ける父さんに、俺は真っ直ぐ向き合った。



「別れない、俺は絶対、アイツのことを大切にする。幸せにする」
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